理事長所信
President's Statement
返本開新(へんぽんかいしん)
~原点に立ち返り、ポジティブに活力をもって行動する~
【はじめに】
(一社)近江八幡青年会議所は、1967年の創立以来、半世紀を超える歴史の中で、まちの課題解決、人財の育成を軸にまちの発展に多大な成果を収めてまいりました。先輩諸兄姉が脈々と築いてこられた活動の軌跡は、今なお私たちの胸に誇りと責任を刻み込んでいます。「明るい豊かな社会の実現」という普遍の理念に基づき、真剣にまちに寄り添い、活力を持って人を育成し、未来を切り拓こうと積極的に挑み続けてきた確かな足跡があります。2026年度、(一社)近江八幡青年会議所は60周年を迎えます。この記念すべき年に理事長を拝命するにあたり、過去を敬い、まちの未来を切り拓く覚悟をもち、全力で運動・活動を展開していきます。
今、社会は大きな転換期を迎えています。人口減少や少子高齢化、地域活力の低下など、地方都市に暮らす私たちにとって避けることのできない課題です。そして、多様化と変化のスピードが著しく、課題は複雑さを増しています。そのような時代だからこそ、私たちの存在意義を端的に問い直すことが重要です。「仲間と共に学び、行動し、まちを良くする」これが青年会議所の本質であり原点です。「JCがある時代」から「JCもある時代」と言われますが、私は青年会議所に在籍させていただいた経験から「JCにしかできない事」「JCだからできる事」があると学ばせていただきました。青年会議所は事業の構築団体ではなく、「まちの課題に目を向けて、まちの魅力をいかして、活力をもって解決していく。」その固い意志をもって次世代のリーダーを育成する、まちづくり団体です。青年会議所はスポーツジムと同じだと思います。入会するだけでは何の意味もありませんが、自己成長の可能性は無限大、それは自分次第です。メンバー一人ひとりが何のためにJCをやるのか、目的意識をもつことでポジティブに活力をもって行動する。失敗を恐れずに、全ての物事をポジティブに受け取り挑戦する。その積み重ねが、組織全体に活力を与え、やがてはまちを変える大きな力となります。
2026年度は「歴史を礎に未来を創る1年」とし、60年の歴史を誇りとしながら、過去に学び、未来を見据え、今を生きる力を磨いてまいります。そして、一人ひとりのポジティブで活力ある行動が、仲間とまちに波紋のように広がり、次の時代を切り拓く原動力となる事を確信しています。活気ある(一社)近江八幡青年会議所としてまちに根差し、市民に必要とされる団体として未来に向けて革新していきます。
【60周年特別委員会】
60年という歳月は決して短いものではありません。多くの先輩諸兄姉がまちを想い、時代に即した運動・活動を展開し続けた積み重ねの証であります。私たちが今この場に立ち、青年会議所運動・活動に励むことができるのは、その歩みがあったからに他なりません。特別委員会は、この歴史に真摯に向き合い、感謝と敬意を形にし、次の65周年に向けた新たな決意を示す役割を担います。60周年は単なる記念ではなく、(一社)近江八幡青年会議所の存在価値、存在意義を再度認識し、時代に即した新たなスタートをきる絶好の機会です。過去を振り返ることは、その理念を現代にどう生かすかを考える機会でもあります。周年事業というと規模の大きさや派手さに意識が向きがちですが、私たちが大切にすべきは「市民と共に学び、共に地域を良くする」という青年会議所の原点です。60周年の歩みを振り返りつつも、この混沌とした時代に必要とされるのは、仲間と共に汗を流し、活力をもった行動によってまちに希望を示す姿勢です。まずは、55周年からの過去を紐解き、この先5年、65周年に向けてまちの未来をどう切り拓くのかをメンバー全員で共有する場を設けます。そして、先輩諸兄姉やこれまでの運動に賛同していただいた、すべての人に感謝を伝えるために、メンバー全員ポジティブに活動している姿を見ていただき、活気ある組織を感じていただきます。また、原点に立ち返り、(一社)近江八幡青年会議所はまちづくり団体という本来の役割を再認識します。まちの未来を見据え、まちの課題に目を向け、活力をもって行動することで、市民の共感を呼び起こし、近江八幡青年会議所がまちに必要とされる存在であることを証明していきます。伝統を大切にし、過去を学び、次の時代を見据えてポジティブに行動すること。それが私たちに求められる責務です。先輩諸兄姉の想いを受け継ぎ、仲間と共に形にし、次代のメンバーへと託していく過去と未来をつなぐ架け橋となります。60年の重みを胸に刻み、(一社)近江八幡青年会議所らしいまちづくり団体としての姿を示すために革新していきます。
【拡大・人財育成委員会】
青年会議所は単年度制であり、40歳になると卒業という明確な規則があります。卒業があるということは、新しい人財がはいってこなければ、人は少なくなりまちへの影響力低下につながります。人を増やすことは組織の未来を支えるうえで欠かすことのできない重要な使命です。新しい仲間との出会いは新しい価値観をもたらし、組織の活力を広げていきます。しかし、拡大を追い求める前にまず、「今いるメンバー一人ひとりが、どれだけポジティブに、活力ある行動をしているか」が組織として重要です。一人ひとりの活力ある行動は、組織を活発にし、仲間に刺激を与えます。そのエネルギーは外から見ても伝わり、地域社会から魅力ある団体として映ります。魅力ある団体には自然と人が集まり、共に活動したいと感じてもらえるのです。単に数を追いかけるのではなく、今いるメンバー全員がポジティブな気持ちを持ち、挑戦を楽しみながら活動することが拡大の根本につながるのです。会員減少が止まらない今だからこそ、原点に立ち返り、持続する拡大活動が必要です。まずは、関係諸団体、先輩諸兄姉、私たちに関わる方に本年度の方向性を示し、(一社)近江八幡青年会議所の存在意義、存在価値を再度感じていただきます。そして、メンバー一人ひとりが自分自身の目標を持ち、そこに向かってポジティブに活力をもって行動するという自覚を育みます。他人にやらされるのではなく、自ら動くことによって初めて、青年会議所の活動は本物の学びと成長となります。さらに、意識を向上するために、活力ある同志が集まる場へ参加し、交流することでスケールメリットを感じていただきます。今いる仲間全員がポジティブに輝くことで、先輩諸兄姉から後継者を預けたいといっていただけるような組織となり、その先にある新たな仲間との出会い、持続的な拡大活動へとつなげていきます。活力ある人財を育み、活気ある組織となり、次世代のリーダー発掘へ向けて革新していきます。
【企画広報委員会】
青年会議所の運動・活動は、広く地域社会に伝わることで初めて意義をもちます。広報は単なる(一社)近江八幡青年会議所の活動を伝えるためだけでなく、青年会議所がどのような団体であり、何のために活動しているのかを知っていただくことこそ、本来の広報の役割です。SNSが発達し、情報の受け手側が価値ある情報を見極め、選択できる時代となっています。私たちも、まちの方々が何を求め、どのような情報に心を動かされるのかに目を向け、そのニーズに(一社)近江八幡青年会議所としての姿勢を重ね合わせて、発信をし続けていく必要があります。広報活動をする上で、相手に届く言葉や方法を選択することは欠かすことのできない視点です。しかし、それ以上に大切なことがあります。どれだけ時代に合った手法を用いても、発信する私たちが活力に溢れ、ポジティブに行動していなければ、心には響きません。最も大きな広報力をもつのは手法ではなく、発信する人と組織がどれだけ活力に溢れ、ポジティブに行動しているかという魅力です。まずは、同じ目標と価値観をもった同志と交流する機会を提供し、お互いに切磋琢磨することで組織に活気をあたえます。活力ある姿は周囲へ伝播し、大きな力となりまちの発展へと還元されていきます。そして、私たちが本気で楽しみ、真剣にまちづくりに取り組んでいる姿は、それ自体が何よりも強いメッセージとなります。ポジティブで活力をもって行動する(一社)近江八幡青年会議所は、まちの人々から魅力的に映り、存在が自然と広がり、やがてまち全体を動かす大きな力となるのです。広報とは、単に情報を発信する行為ではなく、私たちの行動と姿勢そのものです。時代に合った手法を柔軟に取り入れながらも、根幹にある活力ある組織の姿を大切に。伝える人が輝き、組織全体が活力をもって行動することで、まちに影響を与え、(一社)近江八幡青年会議所の存在をより一層広げていきます。広報を通じて、まちに活力を与え、未来を切り拓く団体として革新していきます。
【事務局】
(一社)近江八幡青年会議所の活動が円滑に進むためには、組織の基盤を支える運営体制が不可欠です。その中心的役割を担うのが事務局です。過去を振り返ると事務局の確かな運営があったからこそ、理事会や各委員会が本来の使命に集中でき、まちに根差した数々の事業を実現できたのです。会議の準備や議事録の整理、情報の共有や記録の管理。裏方の業務に思われがちですが、その一つひとつが組織の信頼性を築き、全体の活動に活力を与えています。事務局が正確かつ丁寧に運営を支えることによって、力を発揮できる環境が整います。事務局の活動においても、もっとも大切なのはポジティブに活力をもって行動する姿勢です。与えられた業務をただこなすのではなく、前向きに工夫をこらし、明るく取り組む。活力に満ちた行動は仲間を鼓舞し(一社)近江八幡青年会議所を前進させる力となるのです。ポジティブで活力ある行動で組織を活発にする事務局として革新していきます。
【結びに】
(一社)近江八幡青年会議所は、これまで先輩諸兄姉が築き上げてこられた歴史と理念を大切にしながら、その精神を現代に生かし、未来へと繋げなければなりません。時代は常に変化を続け、社会の課題やまちの状況も移り変わっていきます。しかし、どのような時代にあっても変わらないものがあります。「まちの人々の幸せとまちの発展に寄与する」というまちづくり団体としての私たちの存在です。原点を忘れずに、常にポジティブに取り組むことで、私たちはどんな困難も乗り越えることができます。私自身、2020年の入会から5年間の経験は、青年会議所でしか得られない経験ばかりでした。私が考える(一社)近江八幡青年会議所の魅力は、奉仕・修練・友情。この三信条に全てが詰め込まれていると思っています。まちのため、まちの課題に寄り添い、解決することでまちを活性化する。その過程には言葉にできないほどの大変さがあり、それを乗り越えるからこそ成長し、乗り越えるからこそ仲間との絆が芽生えるのです。仕事、家族に本気で向き合うことは簡単にできると考えています。人のため、まちのため、誰にでもできない所で必死に時間を使い行動するから自己を成長させ、まちの発展へと導くことができるのです。一人では乗り越えられないことも仲間となら乗り越えられます。一人では変えられないまちも活力ある仲間となら動かせます。一人ひとりが目的意識をもってポジティブに行動し、活気ある運動を組織に、そしてまちへと伝播していきます。60年の歴史に感謝を捧げつつ、その先の未来を切り拓く(一社)近江八幡青年会議所として、私たちは革新してまいります。




