理事長所信
President's Statement
One for all All for one
~ 一人はみんなのために、みんなは一つの目標に ~
一般社団法人近江八幡青年会議所
第59代理事長 木村 真平
理事長所信
One for all All for one
~一人はみんなのために、みんなは一つの目標に~
一般社団法人近江八幡青年会議所
第59代理事長 木村 真平
【はじめに】
近年、社会情勢は長いトンネルを抜け、ようやくウィズコロナからアフターコロナへの転換が進んでいます。それに伴い、経済の正常化への期待も高まっていますが、この数年続いたパンデミックにより失われたものは大きく、少子高齢社会の進行、様々な業種における労働人口の減少、出生率の低下などの社会課題は未だに改善されていない現状です。
このような予測困難で混沌とした社会情勢の中だからこそ、私たちは個々の力を結集させて理想的な世界を夢に描き、人びとの笑顔が溢れる地域を実現するという目標を抱き、ひたむきに行動する必要があると考えます。これが、私たちJAYCEEとしての使命だと考えます。そのためには理想を現実のものにする覚悟と信念を強く持ち、どんな状況にも前向きに捉え、目的を達成するために最後までやり抜く行動力が必要です。私たちは地域に根差す青年会議所として「明るい豊かな社会」の実現に情熱を注ぎ、JC運動を展開してまいります。
【組織】
1965年に創立した(一社)近江八幡青年会議所は本年59年目を迎え、創立60周年という節目が近づいてきています。創立60周年に向け、この1年間は変化を恐れず挑戦する信念を持ち持続可能で柔軟性のある組織をめざしていく必要があります。そのためには、組織の要となる盤石な基盤づくりが必要不可欠だと考えます。企業においても、組織の要となる部門が安定した基盤を持たなければ、急激な変化や不確実な社会情勢に適応できず、事業やプロジェクトの成功に大きな影響を及ぼす可能性があります。青年会議所でも同様に、堅固な基盤が組織全体の安定性と持続性に好影響を与え、戦略的な事業展開や広報活動にも必ず寄与します。しかし、組織を健全に運営し適切な管理をおこない、確実に日々の職務を遂行することは容易ではないとされています。まずは、日々の準備を確実におこない、組織の最適化を図ることが、団体において大きな原動力を生み出すことにつながり、持続可能なJC運動を展開することが可能になります。さらに、先行き不透明な社会情勢の変化に対して果敢に取り組み、組織の基盤を強化することで、よりよい未来を築くことができると考えます。準備と日々の努力は、組織の成長と地域社会への貢献に必ずつながると確信しています。
【青少年育成委員会】
全国的に人口減少、少子高齢化は加速すると予測されています。私たちの住まう地域でも大きな課題でもある少子高齢化は避けて通れません。青少年は地域の未来そのものであり、次代を担う宝物です。子どもたちや子育て世代の親にとっても魅力的なまちでなくてはなりません。住環境、教育環境、支援制度など様々な要素が重要ですが、私たちに求められるのは日常生活や学校教育ではなかなか触れることのできない機会を提供し、自己発見や自己実現のきっかけを与えていくことが必要だと考えます。(一社)近江八幡青年会議所は、20代前半から40歳とメンバーの年齢層も幅広く、会社員、経営者、個人事業主など多種多様な職種、様々な分野におけるリーダーが集まる組織です。だからこそ、子どもの時に得ておきたい知見、スキル、教養を学ぶ機会や自らの経験を通して新しい価値観を体得できる機会などを提供する事が必要不可欠です。そして私たちの青少年事業が原体験となり、子どもたちの探求心や好奇心を高め、次世代の地域を引っ張っていく人材が育つ環境づくりの一助になることを目指していきます。
【会員拡大委員会】
(一社)近江八幡青年会議所は40歳で卒業というゴールがあるため、常に新陳代謝が必要な組織です。青年会議所活動は、メンバー一人ひとりの熱意と協力し合える仲間の数の相乗効果によって、素晴らしい運動へと昇華していきます。志を同じくする多くの仲間をメンバーに迎え入れ、地域社会に貢献する組織であり続けることが青年会議所にとっての一つの使命でもあるため、会員拡大は優先度の高い取り組みです。また、青年会議所は個々にとって生涯の友をつくる場でもあります。私自身も(一社)近江八幡青年会議所を入会してから8年で多くのかけがえのない仲間に囲まれている自分がいます。表面的な付き合いではなく、膝を突き合わせて議論し、共に汗をかく深い関係だからこそ構築できる信頼関係があります。また、59年以上の歴史がある(一社)近江八幡青年会議所には、現役メンバーだけではなく、地域のリーダーとして活躍されている先輩諸兄姉という心強い味方もいます。そういった仕事やプライベートでも助け合える同志を作るコミュニティとしての役割も果たしながら、1年の集大成として、感謝と敬意をもって卒業生を送り出し、組織内・組織外に向けた情報発信を行うことで、継続した関係構築を行い、かつてのような100名を超える団体を目指してまいります。
【事業委員会】
私たちのまちには、取り組むべき多くの地域課題があります。「地域コミュニティの発展」「地域経済の促進」「移住促進」など。私たちはこのまちに住む青年として、このまちの課題を解決するために動かなくてはいけません。また、未来にわたって地域課題を解決
するために、私たちの運動は断絶的であってはいけません。そのためにも、地域の文化として定着させ、継続的なまちづくり事業を推し進める必要があります。そして、私たちの運動は、地域に愛郷心を育み、伝播させ、それらの課題解決を前進することに繋がると考えます。まちの活性化こそ、私たちが行う運動の核です。そして、私たちの住むまちを変えるのは、ここに住む私たちでしか実現できません。このまちの一員として、責任と愛郷心をもってまちづくりを行っていきます。 継続事業「はちまんフェスタ」を、地域の人びとの心にまちの文化として定着させる 必要があります。まちづくりの先導者として関係諸団体に働きかけ、協力体制を構築することで、まちづくり事業をより多くの波及効果があるものに進化させます。県内他LOMの活動内容、ノウハウの共有は、私たちにとって新しい気づきを得る最高の教材になります。
【事務局】
(一社)近江八幡青年会議所は、地域に根差すまちづくり団体です。私たちの住むまちに働きかけ、協力をいただくためにも、私たちは地域から信頼される団体であり続けなければなりません。まずは、絶えず私たちの情報を発信し、私たちの行動や活動を地域に知っていただくことが大切になります。そして、私たちはまちづくり団体として、その運動・活動をより円滑に効果的に行うにあたり、組織を取り巻く様々な関係者と信頼関係を築き組織の価値を高めることが必要です。そのために、組織の情報を対内・対外に常に発信することが大切です。今こそ、組織内外のコミュニケーションを高める広報力が求められます。過不足なく効率的かつ有益な広報活動を行うことが求められます。信頼される広報は、事実を社会に明確に伝えることから始まります。定期的な情報発信は それを叶えることになります。HP・SNSは広報ツールのみならず、運営ツールとして活用することで対内コミュニケーションを高めます。私たちの魅力を発信するために、会員一人ひとりが魅力的であることが必要です。安定した組織運営を担う効率的かつ健全な組織運営を安定して行うために、定款・規程を遵守し、理事会・総会を適切に執り行います。そして、私たちの適切な組織運営は、地域並びに人びとからの信頼へと繋がります。そして、健全な組織運営に必要なことは、会員一人ひとりの組織への理解度にあると考えます。入会歴の浅いメンバーに対して、定期的なFTサポートを実施することで、青年会議所運動・活動に対する意識向上を図り、参加率を高めることで、より多くの成長する機会を提供します。
【結びに】
私は(一社)近江八幡青年会議所に入会し、9年目を迎えました。自分自身の限りある時間に置き換えると、78,840時間をJCと共に歩んできたことになります。まずは、この学び舎でJC活動に取り組むために支えていただいた全ての大切な方々に心より感謝申し上げます。一度きりの人生において、今だからこそ自分自身が大切に思うことは、好奇心と行動力であると考えています。好奇心があれば未知の経験においても、幼い
ころに抱いた「やってみたい」という衝動にかられ自分の心は揺さぶられます。そして、勇気をもって一歩踏み出すことで新しい価値観や可能性が無限に広がります。
また、青年会議所は一人ひとりが会費を出し、メンバーの発展と成長の機会を提供し、リーダーを育成する人づくり団体であります。青年会議所においては、誰かが決して偉い訳ではなく。一人ひとりが全員主役であり、自身の殻を破る勇気をもって目の前に訪れた機会を掴み取り成長につなげて欲しいと考えます。困っている誰かのために、助けが必要な誰かのために、自ら手を差し伸べよう。見返りを求めない無償の気持ちこそが、私たち日本人として、誇りであり誰もが忘れてはいけない和の心です。40歳までの限られた時間の中で、本気でJCと向き合えば必ず人生観が変わります。地域の未来を変えられるのは私たちだと確信し邁進してまいります。