理事長所信


理事長所信

一生感動

いま、何をなすべきか
~さあ、未来への扉を開けよう~

一般社団法人 近江八幡青年会議所
第53代 理事長
谷口 豊

 

はじめに

「新日本の再建は我々青年の仕事である」という当時の若者たちの熱き想い、信念と覚悟の基、青年会議所が日本にも誕生しました。そこに集う若者たちの熱い想いが瞬く間に全国に広がり、この近江八幡の地にも1967年6月、理性と情熱と友情を基、未来への扉を開けるべく近江八幡青年会議所が誕生しました。今日、私たちの運動に、関係諸団体や地域の皆様方のご理解、ご協力していただけるのは、半世紀にわたる多くの先輩諸兄が築き上げられてこられた歴史の賜物であります。永年、守り続けられ継承されてこられた想いに、改めて深く感謝申し上げます。数々の輝かしい青年会議所運動の中の一つには、近江八幡の魅力的な地域資源を創りあげた八幡堀保存修景運動があります。この運動がきっかけとなり市民全体の運動が実現できたことに対して、言葉では言い表せないほどの感動があったと私は考えます。私たちは一人ひとりの郷土愛を育て伝統や誇りを守り、次世代に継承していきながら、存在意義をさらに高めなければなりません。地域やそこに住まう人びと、そして志を同じとする仲間から求められるように、「いま、何をなすべきか」を考え行動します。

近年、急激な社会構造や環境の変化など、急速に変化し続ける時代においても、地域とは人であり、この地域に住まう人びとが、あらゆる世代の人びとと互いに支え合い、それぞれの一生を楽しみ有意義な人生を送らなければなりません。生涯暮らし続けられるまちを創ることに対して当事者意識を持つことが大切です。私たちはいつの時代も地域の課題に向き合い率先して行動し、情熱を持ってまちづくりに取り組む先導者になる必要があります。

私は、まちづくりとは人に感動を与えることだと青年会議所運動から学びました。近江八幡青年会議所に入会させていただき初めて感動を体験したのは、青年会議所運動の中でメンバーからの一言でした。「ありがとう、とても感動しましたよ」自分自身の心が動いた瞬間でした。一人でできることには限界があり、仲間と手を取り合うからこそ無限の力となり、そこから生みだされる感動により、未来への扉を開けることができます。時代や人の価値観がいかに変わろうと、感動を与えることができる人に、また素直に感動ができる人にならなければなりません。まちづくりは近江八幡青年会議所だけではできません。そこには、行政・地方自治体や学校などの教育機関をはじめとし、私たちと同じ志を持った団体と協働しながら郷土に青年会議所運動を伝播していくことが、明るい豊かな社会の実現への未来の扉を開けることになります。

 

感動の組織づくり

私たちの運動の基盤である組織の持つ力は、運動展開する上で必要な力です。一人の怠慢により責を怠れば、私たちの運動が地域と繋がらなくなります。組織とは個の集合体であり、個である一人ひとりをまとめ、常に時代とともに、進化と深化を繰り返しながら組織運営を円滑に行っていかなければなりません。

まずは、組織力を高めるために、一人ひとりの意志決定により組織が運営されている意義を理解します。そして、円滑に組織運営するために、青年会議所の基本の教えを学び、組織の一員である誇りを持ち礼儀・礼節を身につけます。さらに、私たちのコミュニケーション能力を高め活性化していくために、同じ目標と価値観をもった同志と相互理解を深めます。私は永続的に発展できる強い組織づくりをするためには、一人ひとりの強い自覚を持ち、揺るぎないルールを構築していくことだと考えます。組織づくりとは明確な目的・目標を浸透させることが大切であり、自分たちで決めたルールを遵守していくことで活性化していきます。その結果、チームプレーの大切さが生まれ感動を体験することができます。時代の変化に左右されず一枚岩となり強固な基盤を構築して参ります。

 

感動の広報づくり

日常の中には多様で大量の情報が発信され、受信者にとって有利な情報もあれば無関係な情報もあります。現在まで近江八幡青年会議所の存在意義を様々な手法を用いて地域に発信して参りました。私たちの情報や運動が伝播されているのか不透明な状況です。情報を発信する手法には、世代に関係なくSNSやWEBメディアなどのIT技術がよく使われます。これからもIT技術の発達に伴い発信方法は目まぐるしく変わり、日々生み出されていく情報によって人びとの意思決定や行動に大きな影響を与えます。人は自分の益となることや変化の先を見せられると、惹きつけられます。その効果を最大限に発揮していくには、目的を明確にしてあらゆる世代に情報を発信し、認知していただくことが必要です。

まずは、近江八幡青年会議所の存在意義を高めていくために、私たち自身が広告塔となり地域に幅広く発信していくという意識を高めます。そして、青年会議所運動を伝播していくために、一つの広報記事による受信者意識を分析し、新たな手法を用いて従来のホームページやSNSだけの発信にとらわれず新たな可能性をもった手法を模索し活発化します。さらに、受信者、発信者が感動できる広報をするために、受信者の意識を変える考えとして重要な要素である「先を見せる」広報活動をします。私たちのこれからの広報は、関係諸団体や同じ志をもった団体同士の連携しながら個団体だけが発信する従来の手法や単発的な広報だけでは無く継続的に、広報活動を積極的に行います。やり方だけではなくあり方を考え、私たちの存在を幅広く伝播していくことで、存在価値がより一層高まり、感動を得られる「きっかけ」となり繋がりを感じられる感動広報を展開して参ります。

 

感動のまちづくり

今後、私たちのまちは、国や地方とともに行政機能を存続できるかが危ぶまれる可能性があり、私たちの住まうまちの未来に不安なく安心して暮らせる環境や、笑顔の絶えない明るいまちの実現には、少子高齢化に伴う過疎化やライフスタイルの変化による環境の変化など、地域に根ざした社会問題が各々絡み合い複雑化しています。その環境の基で、私たちの考えるまちづくりは、そこに住まう人がどのようなまちにしたいのか、当事者意識をもつことが重要であり、地域の持つ長所と短所を明確に把握したうえで、それぞれの問題の関係性を分析し、地域環境に合わせた考えの基、持続可能なまちづくりを創造していく必要があります。

まずは、地域に住まう人びとが、まちの魅力を感じていただけるために、同じ志を持った団体や行政と協働し何が必要とされているのかを明確にし、繋がりから生まれる郷土愛を育みます。そして、郷土愛から地域に誇りを持ち持続可能なまちづくりをするために、魅力ある地域資源、そしてまだ見ぬ可能性を秘めた地域の魅力を磨き上げ、人と地域の協働の力を活かすことで、多くの市町民が積極的に相互理解を深めながら、世代を越えた心のふれあいの場を実現します。一人でも多くの市民が安心して暮らせるまちづくりをすべての人が目指して進んでいる姿こそが、まちづくりの第一歩であり、市民から湧き上がる活力を集め新たな市民運動としての想いに感動が生まれ産学官協働の基、何年先も誇れるまちの創造に邁進して参ります。

 

感動のひとづくり

20歳から40歳までの限られた時間の中で、青年会議所運動していく必要な要素には、青年経済人として地域のために行動するという公共心を持つことです。私たちは、まちを牽引できる魅力あるリーダーになり地域の先導者として成長していく必要があります。近年、私たちのまちでも少子化や核家族化、地域における環境変化や地域コミュニティの衰退など社会環境は大きく変化しています。人と人のコミュニケーション能力の低下や自尊感情が低いなど、ひとづくり環境が危惧されています。私たちはまちづくり団体であり、また自己修練の学び舎として青年会議所によって成長させていただきました。私たちを育ててくれたのは、学校や家庭だけではなく同じ目標をもった友や魅力ある地域資源であり、なによりここに住まうまちの人びとです。まちの未来のために「ひと」が成長し、地域から絶対的な信頼を寄せていただける「ひと」になり、他者に対して良い影響を与えられる存在になることが必要です。

まずは、常に地域を牽引し続けることができる真の経済人としてリーダーシップ能力を高めるために、互いに切磋琢磨し青年経済人としての在り方を学び青年会議所運動を通じて自己研鑽します。そして、自分の成長だけを追求するのではなく地域のために成長する公共心を持つことによって主体者意識を高めます。さらに、他者のために行動するという利他的な心を身につけていくために、自分たちだけの学び舎では無く、地域の学び舎として感動の輪を伝播していくことで地域成長につながり感動の瞬間を共有していく人財となるよう成長して参ります。

 

感動の仲間づくり

無限の可能性を秘めた青年会議所運動をする中で、一人ひとりで出来ることには限界があります。継続的な成長をする組織として一人でも多くの青年の若い力が必要です。40歳で卒業し単年度ごとに組織が変化するという明確な規則がある中で、限られた時間しか活動ができず、単年度制という不連続の連続に身をおくなかで、時代にあった運動をしていき志を同じとする仲間との別れのときが必ず訪れます。まだ見ぬ同志が増えない限り会員減少という課題が目の前に迫ってきます。一人ひとりの個人的目標はそれぞれです。友達を増やしたい、精神的に自己成長したい、交流を図り様々な考えを学びたい。郷土を良くしたい。地元企業として繁栄していきたいと、時間を共有する仲間を募るための方向性を明確にし、目的の意志疎通を図る必要があります。

まずは、継続的かつ積極的な会員拡大活動をしていくために、私たちが考える青年会議所の魅力を再認識し、多くの青年に発信できるように全員の意思疎通を図ります。そして、多くの先輩諸兄と交流を深め、その中で青年会議所の魅力を別の角度から学ぶことにより、自分自身の成長につながり私たちだけの会員拡大運動の原動力となります。さらに、地域の関係諸団体や行政などに私たちの理念や魅力を共感していただくことで、共に成長できる関係を構築することで双方にとって有利な運動ができるようにします。私は仲間作りとは人生の財産であると考えます。同じ志をもった仲間を多く募ることが、青年会議所運動・活動の量と比例し、多ければ多いほど感動を分かち合い、若者の発想と熱意ある行動力を得て、より効果的なまちづくり運動をすることができます。一生に出会える「友」と言える仲間は少ないよりは多い方が良い。今よりも様々な発想や知恵やこれからの人生に刺激を与えてくれます。ここで学んだたくさんの感動を未来への原動力とし、常に進化した仲間作りを続けるように全員で邁進して参ります。

 

結びに

心が動かされることを私は「感動」と呼びます。その力は人の生き方や意識を変えてしまうほどの力です。人は一生のうちに感動する経験は何百回、何千回とします。人によって小さな感動から大きな感動と十人十色の感動があります。最初に体験したことは、素直に感動できても同じ体験を繰り返すことで体験が、やがて経験となり、当たり前になり、感動が薄れます。最高の感動を体験とし、自分自身の糧とするためには、自分自身が向上し、私たちが「いま、何をなすべきか」を考え自問自答できる機会だと考えています。

「ありがとう」という言葉には、人を強くし感動を与えることができます。その感動を忘れてしまうこと無く、一生感動できる人生を歩んで欲しいと私は願います。

人と人の繋がりから地域・社業のために、そして何より支えてくれる家族のために。その気持ちを持つことで未来の扉が開かれます。一人ひとりの時間は1分1秒と平等に過ぎます。青年会議所という学び舎は限られた時間の中で、いくつもの機会があり、どう挑戦していくのは自分の在り方次第です。歩幅はそれぞれ違っていても確実に前へ進むことで動き出し、それぞれ違う道を歩んでも目指す先は同じ未来であり続け、永続的そして持続的にこのまちの「先導者」として近江八幡青年会議所は一枚岩となり邁進して参ります。